内視鏡検査について
胃カメラ
口や鼻からスコープを挿入し、喉から食道、胃を経て十二指腸の内部を観察する検査です。
当院では極細径(経鼻からもできる細さのカメラ)を用いて、特に経口挿入時による苦痛の軽減に努めております。

|内視鏡の種類
大腸カメラ
肛門からスコープを挿入し全大腸(盲腸から直腸まで)の観察を行います。大腸癌の多くは良性のポリープから発がんすることがわかっており、事前にポリープ切除をすることで多くの大腸がんは予防することができます。大きさや個数にもよりますが、検査と同日で日帰り手術(大腸ポリープ切除)が可能です。当院では炭酸ガスを使用して検査中や検査後のお腹の張りや痛みの軽減に努めております。
|予約から検査までの流れ
初診・再診の方
①
受診・電話予約・WEB*予約
(日程決め・注意事項説明)
②
検査(当日同意書取得)
*WEB予約の場合当院より確認のため
お電話をさせていただきます
胃カメラ
(上部消化管内視鏡検査)
初診の方はまず受診ください。
再診の方
(過去に検査を受けたことがある方)
①
電話予約(日程決め)
②
事前受診
(注意事項の説明・同意書・下剤の処方)
③
検査
大腸カメラ
(下部消化管内視鏡検査)
|検査にかかる時間について
胃カメラ
朝から半日(13時ごろまで)
検査に要する時間は5~7分程度です
麻酔による検査の場合は、終了後1時間ほど安静にしていただく必要があります。
大腸カメラ
朝から1日(17時ごろまで)
当日午前中に前処置(大腸内を下剤で洗浄する)のために2-5時間程度必要です。
(洗浄にかかる時間は個人差があり、前日の食事制限が守れていない方、手術歴がある方、便秘の方は一般的に時間がかかります)
検査に要する時間は10-20分程度です。
麻酔による検査の場合は終了後1時間ほど安静にしていただく必要があります。
検査終了までの時間にかなり幅がありますので、終日予定をいれない日に受けていただくことをおすすめします。
|鎮静剤(麻酔)の使用について
鎮静剤(麻酔)を希望される場合、自家用車やバイク、自転車の運転ができませんので
当日は公共交通でご来院をお願いします。
|絶食について
カメラ検査の場合は、前日21時以降は食事をしないでご来院ください
|飲水について
検査当日のみ、水、お茶少量は可能です。
色のついたコーヒーや牛乳などは控えてください
|内服について
(血圧の薬以外は)内服せずに来院ください
|内視鏡検査費用目安について
下記ご参考までに参照ください。
健康保険3割負担の場合
胃カメラ
3500-6000円
大腸カメラ※
5,500-9,000円
大腸ポリープ・早期大腸がん切除(日帰り手術)
約19,000~30,000円
(※ポリープの大きさと部位により変わります)
※上記の金額は内視鏡検査のみの金額です。
初再診料・薬代・その他の検査代(病理検査・採血等)などは含みません。
※大腸カメラ時は事前来院、事前下剤処方が必要です。
こんな方におすすめします
健康診断で所見あり
健康診断を受けて、胃、大腸の異常(要精査)を指摘されている。
バリウム検査で「異常あり」「ピロリ菌感染が疑いあり」、便潜血「陽性」の方は早めに内視鏡検査を受けることをおすすめします。
内視鏡検査を受けたことがない
胃がん、大腸がんの発生率が高まる40歳以上ですが、これまで一度も内視鏡検査を受けたことがないという方には、一度検査を受けてみることをおすすめします。
家族に胃癌・大腸癌の方がいる
胃がん・大腸がんともに若年(40歳未満)で発症された方がご家族におられる場合は要注意です。胃癌の原因とされるピロリ菌の垂直感染(親子感染)により家族内に胃癌が多い可能性があり、内視鏡検査後にピロリ菌検査までおすすめします。
虚弱体質だとおもっている
胃や腸が弱いのを体質のせいにしていませんか。胃が弱いのはピロリ菌感染、腸が弱いのは炎症性腸疾患が原因かもしれません。内視鏡検査で粘膜の状態を確認して、顕微鏡検査を行えば正確な診断が可能です。
長期でお腹の調子が悪い
食後のもたれ感、早期飽満感(食事開始後すぐにお腹がいっぱいに感じられ、それ以上は食べられなくなる)、便秘と下痢を繰り返すなどの症状がある場合は一度内視鏡検査をおすすめします。
胸や喉に違和感がある
胸焼けがする、喉が詰まった感じがする、酸っぱいものがあがってくる、みぞおちあたりが痛い、圧迫された感じがする場合は一度内視鏡検査をおすすめします。