院長コラム
女性に多い鉄欠乏性貧血
貧血の症状ありませんか?
- 疲れやすい
- めまい
- 頭痛
- 動悸
- 息切れ
- 食べ物が飲み込みにくい
- 舌に違和感(しみる、ひりつく)がある
- 氷を無性に食べたくなる
- 爪が変形している
- 顔色が悪い(青白い)と言われる
健診をおこなっていると多くの女性は貧血ぎみです。それは月に1度月経という定期的な出血があるためです。一方男性が貧血でひっかかることはほとんど経験しません。
血液は全身を巡り、酸素、栄養分、ホルモンなどを届ける役割があります。
「貧血」とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが少なくなった状態です。
ヘモグロビンは血流に乗って酸素をカラダのすみずみまで運ぶ働きをしています。
ヘモグロビン量が低下するとカラダの組織に十分な酸素が行き渡らず、さまざまな不調があらわれるようになります。
ヘモグロビンは鉄を材料として作られるため、成長期や妊娠時等の鉄需要増大に追いつかない鉄不足、ダイエットや偏食による鉄摂取不足などで、貧血になる場合があります。
男性では消化管からの出血(がんやポリープからの出血)女性では婦人科からの出血(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がんなどによる月経過多や不正性器出血)に注意が必要です。
その他、慢性疾患に伴う貧血があります。
具体的には慢性炎症(感染症、関節リウマチ,炎症性腸疾患),腎臓病,悪性腫瘍に伴う貧血があります。
動悸、ふらつき、立ちくらみなど貧血かなと思わえる方、健診で貧血を指摘された方は当院までご相談ください。