院長コラム
更年期と歯周病
唾液の分泌低下は年齢とともに低下しますが、特に女性は更年期に入り女性ホルモンが低下すると、口腔内で唾液分泌が低下します。唾液分泌が低下すると食べかす、プラークを洗い流す作用がある唾液が減るため、歯垢(プラーク)ならびに歯周病菌の増加が発生します。
唾液には上記効果以外にも、歯の再石灰化の作用、免疫作用(IgAという免疫物質も含んでいる)があり、唾液が分泌されることは歯周病ならびに虫歯予防にとって重要と言われています。
唾液分泌が低下してくると、噛むことがおおっくうになりがちです。
基本はよく噛んで食べることで、歯を支える周囲の骨に適度な刺激により活性化します。食後の歯磨きを含めたデンタルケアは更年期を境により重要になると言えます。