院長コラム
尿酸値が高い、でも発作がなければダイジョブ?
真夏は痛風の季節です。
健診で尿酸値は指摘されているけど、1回も痛風になったことがないと自信をお持ちの方も多いと思います。
最新の知見では、関節内に尿酸結晶を作らない(痛風発作を起こしていない)状態であっても、高尿酸血症(>8.0㎎/dl)では脳、心臓、腎臓の血管内に同じく尿酸結晶が析出しているが分かっています。
血管壁に尿酸結晶が沈着すると、慢性的な炎症が起こり、動脈硬化が進行します。
動脈硬化が進行していくと、やがて脳梗塞、心筋梗塞、腎動脈硬化に伴う腎機能の低下が発症します。
典型的な痛風発作が生じると、発作後2-4か月以内に脳梗塞や心筋梗塞を発症しやすくなるという研究データーもあります。
尿酸値が8.0㎎/dlを超え始めると、生活習慣の見直しだけでは困難な場合があります。
健診で言われたからといって、尿酸値を下げるために急に負荷の激しい運動(無酸素運動)を始めると、逆に尿酸排泄を阻害する乳酸が作られるためが、値が更に上昇する場合があり注意が必要です。
尿酸値を下げるのには、生活習慣の改善と薬物療法です。
どのような対処から始めた方がいいかお困りの際には医師に相談して取り組むのが良いと思われます。
