院長コラム
潰瘍性大腸炎、クローン病 生物製剤の自己注射をしている方へ
~安心して続けるために知っておきたいこと~
自己注射って不安?
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の治療に使われる生物製剤の多くは注射製剤です。注射というと病院でしないといけないものという思っておられる方も多いと思います。最近では、糖尿病のインスリン注射のようにご自宅で「自己注射」できるお薬があります。
「注射は怖い」「自分ひとりでちゃんとできるかな」と不安を感じる方も多いですが、ポイントを知っておくと安心して続けられます。
自己注射のメリット
- 病院に通う回数が減る
通院に時間がかかる、忙しくて病院に行く時間が限られる方にも治療が続けやすくなります。 - 症状を安定させやすい
決められた間隔で確実に投与できるため、薬の効果を保ちやすいです。 - 生活の自由度が高まる
仕事やプライベートの予定に合わせて、主治医と相談しながら調整できます。
自己注射する際の基本ポイント
- 手洗いをしっかり行う
感染予防の基本です。 - 注射部位を清潔に
お腹や太ももなど、注射部位を良く消毒します。 - 冷蔵庫から出したら少し置く
常温に戻した方が痛みが少なくなります。 - 注射部位はできるだけ同じ場所に行わない
毎回場所を変えると皮膚への負担が減ります。
よくある副作用と対応
- 注射部位の赤みやかゆみ
→ 数日で自然に治まることが多いです。冷やすと楽になります。 - 風邪のような症状(発熱、のどの痛み、倦怠感など)
→ 注射後の反応として出る場合があります、風邪症状と紛らわしい場合は早めに受診が必要です。 - 強いアレルギー症状(息苦しさなど)
→ ごくまれですが、自覚症状が変わらない場合は至急受診が必要です
自己注射を安全に続けるために
- 導入時は自己注射指導の経験豊富な看護師と一緒に練習
- 体調や副作用はメモしておき、次回診察で医師に伝える。
- おかしいと思ったら次回を待たずに受診をする。
- 投与スケジュールを守る(打つ曜日を固定するなどが忘れないこつ)
まとめ
生物製剤の自己注射は、最初は不安でも慣れてしまえば生活の自由度が高まるとてもよい治療法です
大切なのは「正しく打つこと」と「不安や体調変化を主治医に伝えること」。
治療を自分の生活の一部として取り入れながら、安心して続けていきましょう。