院長コラム

快眠は快便に通ずる(第1弾)

「寝不足が続くと便秘になる気がする」
「夜勤後や旅行中はお通じが乱れる」

そんな経験はありませんか?実は、睡眠と便秘には深い関係があります。

体内時計と腸のリズム

人体には「体内時計」があり、睡眠やホルモン分泌だけでなく、腸の動き(腸管運動)もコントロールしています。

  • 夜ぐっすり眠る→ 翌朝、副交感神経が優位になり腸がよく動く
  • 睡眠不足、夜更かし → 自律神経が乱れ、腸のリズムも乱れる

結果として便秘や下痢といった不調が起こりやすくなります。

睡眠の質が悪いと便秘になる理由

  1. 自律神経の乱れ
    → 腸のぜん動運動が低下する
  2. ホルモン分泌の変化
    → 消化・代謝のリズムが崩れる
  3. 生活リズムの乱れ
    → 朝の排便習慣がつきにくくなる

快眠が快便につながる習慣

  • 規則正しい生活リズム
    毎日同じ時間に寝起きすることで腸のリズムが整う
  • 寝る前のリラックスタイム
    入浴や読書で副交感神経を優位に
  • 起床後にコップ1杯の水
    起床後にコップ1杯の水で、胃結腸反射による排便スイッチが入りやすくなる
  • 適度な運動
    適度な活動が睡眠の質を上げます

まとめ


快眠と快便は表裏一体の関係にあります。
便秘に陥りがちの方は、食事や薬だけでなく「睡眠の質」を振り返ってみることも大切です。

次回コラムでもう少し医学的エビデンスを掘り下げてみます