院長コラム
排便日誌って知っていますか?
便秘で通院中の患者様は、医師から「排便日誌をつけてみましょう」と言われたことありませんか?。
これは、血圧や体重のように毎日の排便の状況を記録することで、医師が治療方針を立てる↑でとても大切な手がかりになります。
排便日誌でわかること
- 排便の回数:毎日出ているのか、2~3日に1回なのか
- 便の形や硬さ:コロコロ、普通、やわらかい など
- 色:黒い、赤っぽいなど
- 便が出るときの感覚:スッキリしたか、残便感があるか
- 生活との関係:食事や水分の量、運動の有無、睡眠
こうした情報をまとめることで、ただ「便秘」と伝えるよりも、客観的な状態を医師と共有できます。
実際の記録例
| 日付 | 回数 | 便の硬さ(ブリストルスケール) | 色 | 出やすさ | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4/1 | 1回 | 1(コロコロ) | 茶色 | かなり力んだ | 3時間睡眠 |
| 4/2 | なし | ― | ― | ― | 仕事が忙しい |
| 4/3 | 1回 | 4(バナナ状) | 茶色 | スムーズ | 朝散歩した |
このように、毎日短いメモでもいろんなことがわかります
排便日誌を続けるメリット
- 自分の 生活習慣と便の関係が見えてくる
- 医師に伝えるときにただ「便秘」と伝えるよりも、客観的な状態を医師と共有できます。
- 排便の質を把握することで、 薬の調整に役立つ
まとめ
便秘は「主観的な症状」です。 排便日誌をつけることで、自分の排便リズムを客観的に医師と共有することができます。血圧や体重を記録ように、排便も日誌に残すことが大切です。