院長コラム

アスリート特集 アスリートが風邪を引きやすい理由

高強度・長時間の運動をするアスリートの腸のバリア破綻=リーキーガットの誘因とは

原因内容
腸管虚血腸への相対的血流低下(酸素・栄養供給不足)
脱水・電解質異常腸管バリア機能低下
物理的振動刺激腸の直接的な刺激
ストレス自律神経の乱れに伴う腸機能不全
過度な糖質負荷(カーボローディング)腸内細菌叢のバランス低下

アスリートは強い運動負荷より、無自覚に腸を酷使している状態と言えます。

腸が壊れると免疫力低下

腸には体内免疫細胞の約70%が集中しています。腸粘膜には「腸管関連リンパ組織(GALT)」と呼ばれる免疫の司令塔があり、ここが破綻すると、感染症に弱くなったり、免疫がアンバランスとなり、アレルギー、自己免疫疾患がおこりやすくなります。

アスリートで報告される免疫低下の例として、①免疫低下に伴う感染症(風邪、口唇ヘルペス、帯状疱疹など)②口内炎③皮膚トラブル(湿疹、ニキビ)④月経不順⑤慢性的なだるさ

これらの症状は単なるオーバートレーニングの結果ではなく、粘膜バリアの破綻(リーキーガット)による全身炎症である可能性があるのです。

漏れ漏れ腸(リーキーガット)を防ぐには?

項目対策
食事の質高脂肪・高糖質を避ける
水と電解質の補給ナトリウム・マグネシウムを含む水分補給
メンタルケアメンタルケアが自律神経の安定に重要
プロバイオティクス・プレバイオティクス腸内細菌補充によるバリア修復を促進
睡眠の最適化夜間睡眠中に出る成長ホルモンが粘膜修復を促進

アスリートリカバリーは腸粘膜バリアの修復

「風邪をひきがち」「トレーニング後の不調が続く」などの症状は、腸からのSOSかもしれません。
アスリートにとってリカバリーはトレーニングと一体となり行われているものです。継続的なコンディション維持のためにも腸のリカバリーも忘れず、内側からのケアを意識していきましょう。