院長コラム
浣腸を使いすぎるとどうなる?
便秘でつらい時に「浣腸(かんちょう)」は即効性があり、とても助かる方法です。
しかし、安易に使いすぎるとどうなるかご存じでしょうか?
排便反射とは
- 直腸に便が貯留→ 神経細胞から「便意」が脳に伝わる→排便反射により自然と排便が促され
- 反射がしっかり働いていれば、浣腸を使わなくても自然に便が出るのです
頻繁に使うと…
- 薬液による刺激で便を出すため、直腸が「自分で感じて出す力」を使わなくなる
- 繰り返し使用すると「直腸は便があっても反応しにくい状態」になり、排便反射が弱る
- 結果浣腸なしでは出せない(習慣性便秘)になってしまうリスクがあります
習慣性を避けるために
- 浣腸は 一時的な対処法であり、常用はできるだけ避ける
- 生活習慣改善を優先する
- 水分をしっかり摂る
- 食物繊維や発酵食品を取り入れる
- 適度な運動で腸を動かす
- 規則正しい排便習慣(朝)を身につける
- 便秘が長引く場合は、必ず医療機関を受診してに相談して検査を行って器質的異常(大腸がん)などがないかを確認する
- 浣腸を頻繁に使用すると、自然な排便(反射)が弱くなる危険がある
- 浣腸は 一時的な対処法として利用する