院長コラム
習慣性便秘ってどんなもの?
便秘は食生活や体質だけでなく、毎日の習慣が原因で起こることがあります。
それが「習慣性便秘」です。薬や浣腸に頼りすぎたり、便意を我慢したりすることで、だんだん自分の力で排便しにくくなってしまうのです。
習慣性便秘の原因になりやすい習慣
- 便意を我慢する:学校や仕事でトイレに行けず、反射が鈍くなる
- 下剤の使いすぎ:腸が薬に依存して動きにくくなる
- 浣腸・座薬の使いすぎ:直腸の刺激に慣れて排便反射が弱まる
- 食生活・運動不足:便の量が減り、腸の動きも低下する
習慣性便秘 自己チェックリスト
次の項目にいくつ当てはまるか確認してみましょう。
- 便意があっても我慢してしまうことが多い
- 下剤をほぼ毎日使っている
- 浣腸や座薬を繰り返し使っている
- 薬なしでは出ないと感じることがある
- 水分や野菜をあまり摂らない
- 運動習慣がほとんどない
- 朝に排便する習慣がない
判定の目安
- 0〜1個:今のところ大きな心配はなし。ただし生活習慣は意識して。
- 2〜3個:習慣性便秘の予備軍。生活改善が必要。
- 4個以上:習慣性便秘の可能性が高い。医師へ相談、薬や浣腸の使い方を見直すことをおすすめ。
改善のためにできること
- 便意を我慢せず、朝のトイレ習慣を意識
- 水分・食物繊維を増やし、腸内環境を整える
- 軽い運動で腸のリズムを刺激
- 下剤や浣腸は短期間使用
- 症状が長引く場合は医師へ相談
便利な薬や浣腸も、使い方を間違えれば、自力で出せない腸をつくる原因になります。
セルフチェックで2個以上当てはまる場合は生活習慣を見直し、必要に応じて医師に相談することが大切です。