院長コラム

箸休めコラム1 3日に1度コラムを書く vs プロ野球2000安打

医学や病気の話から少し離れて、今回は「継続のすごさ」を野球になぞらえて考えてみましょう。

プロ野球で2000本安打を打つのは名球会入りの条件。打率3割を保ちながら、毎年150〜180安打を積み重ね、15年前後プレーし続けてようやく到達できる数字です。つまり、ケガなく、出場機会を得続け、衰えと闘いながら積み重ねる「持続力の結晶」といえます。

私が3日に1回コラムを書くことと比較して考えてみました。1年で約120本。10年で1200本。15年続ければ1800本。2000安打にほぼ並びます。バットを振る代わりにキーボードを叩くわけですが、「地道な積み重ねで到達する偉業」という点ではよく似ています。

もちろん、プロ野球と違って原稿に打率はありません。3割どころか、100%公開できるのはありがたい点です。ただネタに詰まる日や筆が進まない日もあります。それでも書き続けると「数」が「信頼」や「自信」に変わっていくと信じて続けています。

2000本安打を達成した選手の偉大さを思うと、コラム連載を続ける自分のささやかな努力など大したことないと思えるし、同時に自分自信の励みにもなります。野球も文章も、「一度の結果」より「続けること」に本当の価値があるのだと感じています。