院長コラム

潰瘍性大腸炎 クローン病 「寛解」と「再燃」ってなに?

潰瘍性大腸炎の診療では、「寛解(かんかい)」や「再燃(さいねん)」という言葉がよく出てきます。患者さんにとっても重要なキーワードなので、わかりやすく整理してみましょう。

寛解とは?

寛解とは「症状が落ち着いている状態」を指します。血便や下痢、腹痛がなく、日常生活に支障がない状態です。ただし「完全に治った」という意味ではありません。大腸カメラで見ると、症状がなくても炎症が残っている場合があります。そのため、症状が消えたからと薬をやめてしまうと、炎症が再び悪化しやすくなります。

再燃とは?

再燃とは「症状がぶり返すこと」です。血便、頻回の下痢、腹痛、便意切迫感などが再び出てきます。再燃を繰り返すと粘膜のダメージが蓄積し、入院や強い薬が必要になるリスクも高まります。

大切なのは「寛解を維持すること」

治療の目的は「症状を落ち着かせること」だけではなく、その状態を長く続けることです。寛解維持のためには:

  • 薬を自己判断で中止しない
  • 定期的な検査を受ける
  • 体調の小さな変化を早めに相談する

この3つがとても大切です。

寛解と再燃は“病気と付き合うリズム”とも言えます。症状が落ち着いている時こそ、継続治療と検査を大切にし、安定した毎日を守っていきましょう。