院長コラム

潰瘍性大腸炎 クローン病 寛解維持の重要性

潰瘍性大腸炎治療では、「寛解(かんかい)に入ること」よりも、「寛解を長く維持すること」がとても大切です。

なぜ寛解維持が重要なのか?

UCは慢性の炎症性腸疾患です。症状が落ち着いた状態=寛解に入っても、炎症が完全に治ったわけではありません。薬をやめたり、通院を怠ったりすると、再燃(症状のぶり返し)が起こりやすくなります。再燃を繰り返すと、粘膜にダメージが蓄積し、入院や強い薬、さらには手術が必要になるリスクが高まります。

寛解を維持するメリット

  • 日常生活や仕事・学業の安定
  • 入院や治療強化の回避
  • 将来の大腸がんリスク低下
  • 精神的な安心感

寛解を続けることは、生活の質(QOL)を守ることにつながります。

維持のために患者さん自身ができること

  • 薬を自己判断で中止しない
  • 定期的な検査を受ける
  • お腹の調子が悪いときは早めに主治医へ相談
  • 睡眠・食事管理

ちょっとした違和感を見逃さずに伝えることで、再燃を未然に防ぐこともできます。

「寛解はゴールではなくスタート」。寛解状態を長く続けることこそ、病気と上手に付き合う鍵です。