院長コラム

潰瘍性大腸炎 病変範囲とリスクの違い(なぜ全大腸炎型は高リスク?)

潰瘍性大腸炎は、大腸のどこに炎症があるかで病型が分けられます。代表的なのは以下の3つです。

  • 直腸炎型:直腸だけに病変がある
  • 左側大腸炎型:直腸から下行結腸まで病変がある
  • 全大腸炎型:大腸全体に病変がある

なぜ全大腸炎はリスクが高い?

炎症の範囲が広い(全大腸炎型)ほど、症状がでやすく、再燃もしやすい傾向があります。

  • 下痢や血便の回数が増えやすい
  • 体重減少や貧血など全身への影響が大きい
  • 入院や強い治療が必要になることがある
  • 長期的に大腸がんのリスクが高くなる

つまり、全大腸炎型は生活への影響や将来の合併症リスクも大きくなるのです。

どう対応すればよい?

自分がどの範囲の病変なのかを知ることは、治療方針を立てるうえでとても重要です。
直腸炎型では坐剤や局所治療で対処できますが、全大腸炎型になると、内服、点滴(生物学的製剤)などより高度な治療が必要になります。

定期検査の意味

病変範囲は時間とともに変化することがあります。
初めは直腸炎型と診断されていても、炎症が広がり全大腸炎型へ移行するケースも少なくありません。定期的な大腸カメラで範囲を確認し、治療を適切に調整していくことが大切です。

「どこに炎症があるのか」を知ることは、未来を守る第一歩です。