院長コラム

潰瘍性大腸炎 クローン病 定期検査の意義(がん健診の重要性)

潰瘍性大腸炎の患者さんは、長く炎症が続くことで大腸がんのリスクが高まることが知られています。特に全大腸炎型や、発症から10年以上経過している場合には注意が必要です。

なぜがんリスクが高いの?

炎症が長期間続くと、大腸の細胞にダメージが蓄積します。結果、がんや前がん状態(異型細胞)が生じやすくなります。症状がなくても大腸がんへ進行することがあるため、調子が良いから検査は不要とは言えません。

定期検査の意味

医師がすすめる定期的な大腸カメラでは、次のことを確認しています。

  • 粘膜が治っているか(粘膜治癒の有無)
  • がんや前がん病変がないか
  • 炎症の広がりや強さが変わっていないか
  • 現在の治療が効果があるか?

必要に応じて組織検査で詳しく調べています。

検査を受けやすくする工夫

  • 検査時期を毎年同じ季節に固定する
  • 仕事や学校の繁忙期を避けて予約する
  • 下剤の種類や量は医師と相談し、負担を軽くする

まとめ

定期検査は「今の状態」を確認するだけでなく、がん健診も兼ねています。症状が落ち着いている時期こそ、忘れずに検査を受けることが大切です。