院長コラム
潰瘍性大腸炎 大腸以外に起きる合併症(腸管外合併症)について
潰瘍性大腸炎は大腸の病気ですが、実は腸以外の臓器に症状が出ることがあります。
これを腸管外合併症(ちょうかんがいがっぺいしょう)と呼びます。
患者さんの約3〜4割で経験するといわれ、生活の質に大きく影響することもあります。
よく見られる腸管外合併症
- 関節炎:膝や足首などに痛みや腫れが出る。腸の炎症と連動する場合が多い。
- 皮膚の症状:赤く腫れる「結節性紅斑」や、膿を伴う「壊疽性膿皮症」など。
- 眼の炎症:充血や視力低下を起こす「ぶどう膜炎」や「強膜炎」。早期発見が大切。
- 肝臓・胆道の病気:原発性硬化性胆管炎(PSC)はUCに合併しやすく、長期的な経過観察が必要。
なぜ起きるの?
原因は完全には解明されていませんが、免疫の異常が全身に影響を及ぼすと考えられています。UCの活動性と並行して悪化するものもあれば、独立して発症するタイプもあります。
どう向き合う?
- 症状を我慢せず、主治医に伝えること
「腸の病気だから関係ない」と思ってしまうと、発見が遅れがちです。 - 専門科との連携
眼科や皮膚科、整形外科などと協力し、チームで診療を行うことが改善への近道です。 - 定期検査
血液検査や画像検査で、肝臓・胆道の状態をチェックすることも大切です。
体全体を診てもらう意識を持ち、気になる症状があれば遠慮なく相談しましょう。