院長コラム

潰瘍性大腸炎 新薬がでたことで変わった自然史、手術・食事との付き合い

かつて潰瘍性大腸炎は「再燃を繰り返し、やがて手術が必要になる病気」と考えられていました。
しかし近年、生物学的製剤やJAK阻害薬などの新しい薬が登場したことで、病気の“自然史”は大きく変わってきています。

新しい薬がもたらした変化

  • 入院や手術が減った
     強い炎症を早く抑えられる薬が増え、粘膜治癒を目指せるようになりました。
  • 生活の質(QOL)が向上
     症状のコントロールが安定し、仕事や学業を続けやすくなっています。
  • 治療の幅が広がった
     「効かない時の次の選択肢」が増え、患者さんごとのオーダーメイド治療が可能になりました。

それでも手術が必要となる場面

薬で抑えきれない重症例、大腸がんが見つかった場合には手術が必要になります。
大腸全摘で命を守り、生活の安定を取り戻すための大切な選択です。
最近は術式やストーマ管理も進歩し、術後の生活の幅も広がっています。

食事との付き合い方

何だったら食べてよいですか?という質問をよく受けます。

  • 再燃期:脂っこいものやアルコール、香辛料を控え、消化にやさしい食事を意識
  • 寛解期:栄養バランスを重視し、過度な制限は不要

裏返すと寛解すれば何でも食べていいんです!

新薬の登場で病気の自然史が大きく変わりました。
病気を早く寛解させて、何でも食べれるからだを取り戻しましょう!