院長コラム
潰瘍性大腸炎 高齢者に増えている潰瘍性大腸炎 〜日本と世界の傾向〜
潰瘍性大腸炎は「若い人の病気」というイメージが強いかもしれません。しかし最近は、高齢で発症する患者さんが世界的に増えていることが報告されています。
日本の現状
日本では患者数が年々増加し、現在約22万人以上とされています。その中で、60歳以降に発症する「高齢発症型」の割合が目立ってきています。高齢化社会の進行とともに、今後さらに増えると予測されています。
世界的な傾向
欧米ではUCは以前から一般的な病気でしたが、近年はアジアや中東でも急増しています。国際的な研究では、**二峰性(若年発症と高齢発症のピークがある)**ことが示されており、特に高齢者での発症は日本と同様に増加傾向にあります。
高齢者の治療で大切なこと
高齢者では、糖尿病や心臓病などの持病を抱えていることが多く、薬の副作用や感染症リスクにも注意が必要です。そのため、
- 安全性を優先した治療選択
- 栄養状態の維持
- 転倒・骨粗鬆症予防
など総合的なケアが求められます。
まとめ
潰瘍性大腸炎はもはや「若者の病気」ではなく、あらゆる年代で発症しうる病気です。特に高齢者では、病気だけでなく全身の健康を見ながら、無理のない治療を続けることが重要です。日本でも世界でも増え続ける高齢発症UC。今後は「高齢者にやさしい治療」がますます必要とされています。