院長コラム
箸休めコラム 「ストレス」って医学的にはどんな意味?
医学用語が日常語に
「ストレスがたまる」「ストレス解消」――今では誰もが日常的に使う言葉ですが、医学的にはもう少し深い意味があります。
もともと「ストレス」という言葉は物理学で「外から加わる圧力」を表す用語でした。例えばゴムに力をかけて伸ばすと、その力が「ストレス」です。これが医学に応用され、体や心にかかるさまざまな負担を指すようになりました。
医学的にストレスは大きく二つの側面があります。
ひとつはストレッサー(外的要因)です。具体的には仕事、受験、試合プレッシャー、人間関係、病気やケガなどがこれにあたります。
もうひとつはストレス反応です。ストレスを受けた体や心の反応。イライラや不眠、胃痛や頭痛などは典型的なストレス反応です。
日常会話で使われる「ストレス」は、「ちょっと嫌なもの」といった軽いニュアンスが多いようです。
医学的には体に強い影響を与える状態を意味していますが、カジュアルに使われることで本当の深刻さが伝わりにくくなっているかもしれません。
そしてとても興味深い点は、ストレスがすべて悪いわけではないという点です。
適度なストレスは集中力や意欲を高め、成長の原動力にもなります。
問題なのは慢性的に続く強いストレスで、これは心身の病気につながります。
うつ病、潰瘍など皆さんがお馴染みのものから、高血圧など内科疾患もストレスが原因とされる疾患もあります。
普段何気なく使っている「ストレス」という言葉の背景には、こうした医学的な意味があります。
ストレスは、体からの何らかのサインかもと振り返るきっかけにしてみてください。