院長コラム
糖尿病・甲状腺疾患とかゆみ
肝臓・腎臓の病気だけでなく、代謝やホルモンの異常が原因で発生するかゆみがあります。
代表的疾患は糖尿病や甲状腺疾患です。
1. 糖尿病とかゆみ
糖尿病では高血糖が続くことで血流が悪くなり、皮膚が乾燥しやすくなります。
全身ならびに皮膚局所での免疫力が低下して真菌(カンジダ)などの感染を起こしやすく、これもかゆみの原因になります。糖尿病性皮膚症と呼ばれる病態では、皮膚に赤い小さな斑点が出ることがあり、かゆみがきっかけで糖尿病が診断される場合があります。
2. 甲状腺機能亢進症によるかゆみ
甲状腺ホルモンが過剰になると、代謝が活発になり、血流や発汗が増加します。結果、皮膚が刺激され、かゆみを感じやすくなります。中には蕁麻疹のような症状が出ることもあります。
3. 甲状腺機能低下症によるかゆみ
逆に、甲状腺機能が落ちると、代謝が低下して皮膚が乾燥してかゆみを引き起こします。
糖尿病や甲状腺疾患によるかゆみは、皮膚の乾燥、感染など複数の要因が重なって生じます。
ただの皮膚のトラブルとして軽視せずかゆみをきっかけに血糖値やホルモンの検査を行い、内科的な検査と治療を並行することが大切です。