院長コラム
かゆみの原因は 皮膚科疾患? 内臓疾患?見極めは
かゆみを訴える患者さんを診察する時、注目するのは皮膚に発疹があるかどうかです。
湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎など皮膚科疾患の多くは、かゆみに加えて赤みやブツブツなどの皮疹が見られます。
一方で全身にかゆみがあるのに明らかな皮疹がない場合、皮膚の病気だけでなく内臓由来の皮膚そう痒症を考える必要があります。
皮膚疾患に伴うかゆみの特徴
・皮膚に赤みやブツブツなどの発疹がある
・かゆみの部位と皮疹の部位が一致している
・外用薬(保湿剤・ステロイドなど)で症状が改善することが多い
内臓疾患に伴うかゆみの特徴
・かゆみは強いが、皮疹がはっきりしない
・夜間や特定の時間帯に悪化することがある
・手のひらや足の裏など特徴的な部位に出ることもある
・保湿や抗ヒスタミン薬では改善しにくい
この「かゆみはあるが皮疹がない」という所見は、内臓疾患に伴うかゆみを疑う大きな手がかりになります。肝臓・腎臓・内分泌疾患など全身の病気が隠れている可能性があるため、血液検査や画像検査でのチェックが必要になります。
皮膚に変化がないのにかゆみが続く場合、内臓からのSOSの可能性があります。
皮膚科と内科の両方の視点を持つことで、原因を見逃さず早期診断につながります。