院長コラム
食欲は腸で決めてる? 食欲を左右する消化管ホルモン
熱くなって食欲が湧かないという方も多いのではないでしょうか?
食欲は脳みそが決めていると思っていませんか?
近年の研究で、食欲のカギは脳だけでなく腸が強く握っていることがわかってきました。
1. 腸が分泌するホルモンの力
食事をすると、腸からはGLP-1やPYYといったホルモンが分泌されます。
これらは血液を介して脳に届き、「もう満腹だから食べるのをやめよう」と信号を送ります。
空腹時には胃からグレリンというホルモンが分泌され「お腹がすいた、食べたい」というメッセージを脳に伝えます。つまり、食欲は腸と脳が絶えず対話しています。
2. 腸内細菌が食欲を左右する
腸内細菌は消化だけでなく、食欲のコントロールにも影響力があることがわかってきました。
善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸はGLP-1の分泌を促し、食べ過ぎを防ぐ方向に働きます。
逆に腸内環境が乱れると、満腹を感じにくくなり、つい過食につながってしまうのです。
腸活が食欲の暴走を抑えるのに役立つのは、この仕組みによります。
3. 食欲を整える腸活のヒント
ずばりポイントは「多様な食物繊維」と「発酵食品」です。
野菜・海藻・豆類を意識的に摂ること、味噌、納豆、ヨーグルトを毎日少しずつ取り入れることが、腸内細菌にとっての“えさ”になります。
腸内環境が安定すれば、自然に食欲も安定しやすくなります。
4. 腸を知れば、食欲に振り回されない
ダイエットには必ずと言っていいほどリバンドが来ます。
これは意志の力ではどうすることもできないことを示しています。
食欲のコントロールできないのは意志が弱いからではありません。
腸を整えることができれば、自然に食欲をコントロールされていきます。
腸が脳を動かしている――この事実を知るだけでも、日々の食生活に対する考え方が変わるはずです。