院長コラム

脳は“目”で食べる 視覚情報が食欲に与える影響

もうすぐ、食欲の秋です。
ただ、近年はTVやYoutubeも料理、食べ歩き、グルメ番組、本人は食べてもいないのに毎日のように食事の資格情報にふれています「料理は目で味わう」と言われるように、人間の食欲は視覚に大きく左右されます。実際、同じ食材でも“見え方”ひとつで食欲が変化することが科学的に証明されています。

本日もグルメ番組を見た我が家のメンバーが、早速同じものを再現しようと料理を始めました。
グルメ番組で特定のお店が放映されてから、急にお取り寄せができなくなった、並ばないとお店に入れなくなったそんな光景を目の当たりにすることも少なくありません。
本を読んでもすぐに行動変容が起こらないのに、人間はグルメ番組を見てどうしてこんなにも素早く行動できるのでしょうか?

1. 視覚は脳の食欲スイッチ
私たちの脳は、美味しそうな料理の映像や写真を見ただけで、消化液や唾液の分泌を始めてしまいます。これは「条件反射」であり、食べる前から体が準備を整えてしまうのです。CMやグルメ番組を見て急にお腹がすくのは、この仕組みによるものです。

2. 色と形が食欲を決める
食欲を増す色は赤やオレンジ、黄色。逆に青や紫は食欲を抑える方向に働くといわれています。さらに、盛り付けや食器の形も大切です。丸い器に盛られた料理は柔らかく安心感を与え、シャープな器は洗練された印象を強めます。脳は見た目の印象を「美味しさ」と直結させているのです。

3. 視覚と腸のつながり
視覚刺激は脳を通じて腸にも影響を与えます。美味しそうな映像を見た時点で胃腸は動き出し、腸内細菌も“ごちそう”を待つ状態になります。つまり、食べ物を実際に口にする前から腸はすでに反応しているのです。

4. 視覚に振り回されない工夫
日本は食事関連のテレビ番組やCMが世界的に見ても多い国です。そのため視覚からの食欲刺激を受けやすい環境にあります。夜遅くにグルメ番組を見てしまうのは、食欲の暴走を招く危険信号。見た目の誘惑に備えて、腸にやさしい食材を常備することも、食欲コントロールの一環になります。


脳は“目”で食べる。
視覚は食欲を大きく左右し、驚くべきことに腸の動きにまで影響を与えていることが明らかになってきました。