院長コラム

内臓脂肪を深堀りする6

脂肪のつき方で病気リスクが変わる

同じ体重でも病気のなりやすさが違う――そんな話を耳にしたことはありませんか?
実はそのカギを握っているのが 脂肪のつき方 です。

脂肪のつき方は大きく「皮下脂肪型」と「内臓脂肪型」に分けられます。
同じ肥満でも、どちらかによって病気のリスクは大きく異なります。

典型的なのが「リンゴ型」と「洋ナシ型」と呼ばれる体型の違いです。
・お腹まわりに脂肪がつく「リンゴ型肥満」は、内臓脂肪が中心。糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病リスクが高いタイプです。
・下半身に脂肪が多い「洋ナシ型肥満」は、皮下脂肪優位。見た目は太っていても、代謝的には比較的リスクが低いとされています。

さらに日本人は欧米人に比べて、同程度のBMIでも内臓脂肪がつきやすい体質であることが知られています。そのためBMIがそれほど高くなくても、内臓脂肪の蓄積によって糖尿病や動脈硬化を発症しやすいことがわかっています。

このような背景から、メタボ健診では腹囲測定が重視されています。
男性85cm以上、女性90cm以上が一つの目安とされるのは、内臓脂肪のリスクを見極めるためです。

健康リスクを考える上で「体重やBMIの数値だけではなく、脂肪がどこについているか」で将来の病気の危険度は大きく変わります。

「脂肪の場所」が健康寿命を左右します。日頃から自分の脂肪のつき方を意識して、生活習慣改善に取り組むことが病気予防の第一歩になります。