院長コラム

季節の変わり目に腸と免疫が乱れやすい理由

春から夏、夏から秋へと移る季節の変わり目に体調を崩す人が増えるのは気のせいではありません。
実は、この時期は「腸」と「免疫」が揺さぶらやすい季節とも言えます。

気温差と自律神経の乱れ

季節の変わり目は朝晩と日中、室内外の気温差が大きくなります。
この変化に体温調節を担う自律神経が対応しきれず、腸の働きが不安定になります。
便秘や下痢が交互に起こる過敏性腸症候群も、この時期に悪化しやすいと言われています。

花粉・黄砂など環境要因

春秋の花粉、黄砂など、季節ごとに免疫を刺激する要因が増えます。
腸内環境が乱れていると炎症が過剰になり、下痢、腹痛、全身のだるさにつながります。

睡眠リズムの乱れ

日照時間の変化も見逃せません。
秋になると日が短くなるためメラトニン分泌が乱れ、眠りが浅くなります。
睡眠不足は腸内細菌のバランスを崩して、免疫を弱める大きな要因です。

食生活の変化

残暑が続き冷たい飲み物を過剰に摂取したり、食欲の秋で暴飲暴食が行われやすい今の時期は腸内環境が乱れやすく、免疫のバランスが崩れやすい季節と言えます。

腸と免疫は環境に敏感に反応する心身のバロメーターだからこそ季節の変わり目には、普段以上に休養と腸をいたわる生活が必要なのです。