院長コラム

骨を強くする ビタミンDは骨だけじゃない ビタミンDと腸の深いつながり

ビタミンDと聞くと、「骨に必要な栄養素」というイメージが浮かぶでしょう。
カルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にすることは、昔からよく知られています。
骨粗しょう症でビタミンDを処方されている女性は多いと思います。

しかし近年の研究で、ビタミンDの役割は骨だけにとどまらないことが明らかになってきました。
実は腸と深くつながりを持つ多機能ビタミンなのです。

腸内バリアを守る働き

腸には細菌など外界の刺激から身を守るため、有害な物質や病原体は体内に入れない腸粘膜バリア機能が備わっています。
ビタミンDはこの粘膜バリア機能を強化する作用があり、不足すると腸粘膜が傷みやすくなり、炎症や感染に弱くなると考えられています。

腸内細菌との共生を助ける

腸の中には100兆個以上の細菌が住んでいます。
最近の研究で、ビタミンDは腸内細菌のバランス維持にも関わり、腸活の土台を支える存在ということが明らかになってきました。

「骨のビタミン」から「全身のビタミン」へ

こうした作用から、ビタミンDは「骨だけではなく腸の健康を守るビタミン」として注目されています。腸粘膜バリア機能が正常に働いていれば、免疫力も安定します。
骨と腸はビタミンDを介して全身の健康とつながっているのです。女性は骨を守るだけでなく、腸活としても積極的にビタミンDをとりいれることを考慮されてもいいと思います。