院長コラム

骨を強くする ビタミンDと免疫のお話

風邪をひきやすいのはビタミン不足?
真っ先に免疫を高めるビタミンというとビタミンCを思い浮かべる人が多いと思います。

ビタミンDと免疫の二面性

実はビタミンDは、腸でカルシウムを吸収する働きだけでなく、免疫細胞のスイッチにも関わっています。特徴的なのは免疫を高めると同時に炎症を抑えるという二面性を持っていることです。具体的にはウイルスや細菌が侵入したときには、マクロファージやT細胞を活性化して免疫力を高める、一方で過剰な炎症が続くときには、免疫反応を抑えて組織のダメージを防いでいます。

感染症との関係

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、ビタミンDと感染症の研究されるようになりました。
ビタミンDを十分に持っている人は呼吸器感染症にかかりにくい、あるいは重症化を防ぐ可能性があるという報告されています。

腸と免疫の接点

免疫細胞の70%は腸に存在しています。
ビタミンDは腸粘膜バリア機構の維持と免疫細胞の調整機構(活性化と制御)という、からだを守るための非常に大切な役割を果たしています。ビタミンDの摂取が、感染症の予防や重症化リスク低下に関わる可能性はそのことを間接的に証明していると思います。