院長コラム
骨を強くする ビタミンDとアレルギー自己免疫疾患
花粉症、アトピー性皮膚炎、自己免疫疾患(関節リウマチ、1型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病など)。近年増加しているこれらの病気に、ビタミンDが関わっていることが注目されています。
免疫の「アクセル」と「ブレーキ」
免疫には、外敵を攻撃する「アクセル」と、過剰反応を抑える「ブレーキ」の仕組みがあります。
ビタミンDはこの両方に働きかけ、①外敵に対する防御力を高める②過剰な炎症を抑えて自己免疫の暴走を防ぐという二重の役割を果たします。
アレルギーとの関係
ビタミンDが不足すると腸粘膜バリア機能が弱まり、アレルゲン(花粉や食物抗原)が体内に侵入しやすくなります。結果アレルギー反応が起こりやすくなると考えられています。
子どものビタミンD不足が喘息やアトピー発症リスクと関連するという研究もあります。
自己免疫疾患との関係
関節リウマチや潰瘍性大腸炎、クローン病では、免疫が自分の体を攻撃してしまいます。
ビタミンDはT細胞や樹状細胞の働きを調整して、過剰な免疫反応を抑えています。
ビタミンDが不足すると病態が悪化する可能性が示唆されています。
ビタミンD不足はアレルギーや自己免疫疾患などの自己免疫の暴走がおさえられずに発症や増悪因子のひとつになっていると考えられています。腸活+ビタミンD摂取を意識することは、こうした病気の発症予防やコントロールにもつながる可能性があります。次回は専門分野である潰瘍性大腸炎、クローン病とビタミンDの関係を深堀りしてみます。