院長コラム

腸内環境「ととのう Totonou」

私はサウナ大好き人間、サ活というほど活動していませんが、時間を見つけてはサウナに通ってます。胃腸の専門家ですが、「ととのう」ように食事をしているかと聞かれると・・自信がありません。

日本人1800人の腸内細菌を解析した研究結果から、日本人の腸内細菌を主に5つにわけることができると言われています。
食生活と腸内細菌がリンクしていることが分かる結果です。
自分がどのタイプに当てはまりますか?

食生活より以下の5つにタイプ分けされています
A)高タンパク・高脂肪食タイプ
B)バランス食タイプ
C)高炭水化物食タイプ
D)高タンパク・高脂肪・高炭水化物食タイプ
E)ヘルシー食(低脂肪、多食物繊維)タイプ
この中で、健康とされているのは・・・

タイプB
いわゆる痩せ菌といわれるバクテロイデス菌が多いタイプ
日本人の腸内で、所有者率・平均保有量ともに一番多いとされるもっともポピュラーな菌です。
最近では腸の炎症に関与していると考えられているフィーカリバクテリウム菌が多いタイプです。

タイプE
プレボテラ属の善玉菌が多い
日本人の10〜20%がこのタイプに分類されます。
穀物、野菜、豆類などの食物繊維を多く食べる人に多く、ベジタリアンや穀物食が中心の食習慣をもつ方に多い

不健康なのはタイプA,C,Dです
いずれも腸内細菌のバランスが崩れており、将来的な病気のリスクが高いと証明されています。
病気を発症しやすいのはタイプA,タイプDです。

(健康なタイプEと比較して)
糖尿病リスクはA12.5倍、D12.7倍
心血管病リスクは、A14倍、D9倍
も高いという調査結果がでています。
普段甘いものや油ものが大好きな私も戒められる結果となりましたが、自分の心がけ次第で今すぐにでも腸内環境は変えることができます。
腸によい食生活(肉食中心から魚中心、油、糖質の摂取量を減らすなど)に改善するだけで、最短で2週間、平均1か月で腸内細菌に変化が認められます。

タイプA,C,Dにお心当たりがある方は、ぜひ腸によい食生活を取り入れてみましょう。