院長コラム

ヨーグルトの乳酸菌は生き続ける?

ヨーグルトの売り文句に「生きたまま乳酸菌を届けます」というフレーズがありますね。
本当に生きたまま腸に届いているのでしょうか?

有名なビフィズス菌や乳酸菌は酸素にふれるとすぐに死滅します。食べる際に、パーッケージを開けた時点で多くのは菌が死んでしまいます。

つまり生きたまま腸に届けることは最初から不可能なのです。
ではなぜ、ビフィズス菌が死んでも有用なのでしょうか?

ヨーグルトなどの発酵食品の有用性は、地中海食でご説明しましたね。
発酵したものは腸内細菌の餌になります。また死んだ菌でも免疫効果を高める、コレステロールを下げる、がんを抑制する、アレルギーなどの炎症を抑える効果が証明されています。

つまり、生きたまま届けるのは不可能だけど、一部死んでしまっても、乳酸菌やビフィズス菌は腸内環境にとってありがたいお届け物ということです。

ぜひヨーグルト、チーズを毎日の食事に取り入れてみましょう。