院長コラム
音による癒やし ASMRとリラクゼーション
人は音にストレスを感じる一方で、音に癒やされる力も持っています。
静かな雨の音、滝の音、焚き火のパチパチという音…。
これらを聞いて心が落ち着く感覚を覚えたことはありませんか?
その現象は、ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)という名前で注目されています。
ASMRとは?
ASMRとは、耳や頭の周りにゾワッとした心地よい刺激を感じる現象です。
人によって感じ方は違いますが、日常の中の静かな音がリラックスを引き起こします。
人はASMRを感じるとき、副交感神経が優位になり、心拍数が下がることが報告されています。
音が脳を落ち着かせるメカニズム
人間の脳には、音を感情と結びつける仕組みがあります。耳から入った音は聴覚野で処理されて扁桃体(感情の中枢)や海馬(記憶の中枢)に伝わります。
音は電気信号に変換された脳へのメッセージです。安心できる声を聞くと、脳は安全な環境にいると判断して緊張をほぐしてホルモン(オキシトシンやセロトニン)などの幸せホルモンを分泌します。
この反応がストレス緩和につながります。
静けさも音の一部
音による癒やしというと“何かを聞く”ことをイメージしますが、実は静けさもまた信号になります。
脳が音刺激がインプットされないと、思考が整理されて創造性が高まるという研究もあります。
現代は音による脳疲労が起きやすい状況です。
意識的に静かな時間をつくることは立派なセルフケアです。
医学的に見た音の処方箋
音の好みは人それぞれですが、共通するのは聞き流す音が脳を整えるということ。
音は目に見えませんが、私たちの心と体を整えたり、乱したりします。
ASMRも自然音も、脳をニュートラルに戻すためのスイッチです。