院長コラム
脂肪の行き場を変えるミトコンドリア
内科的には脂肪を減らす=体重を落とすことではなく、脂肪の居場所を変えることが重要です。
結論から言うと、脂肪の居場所を変えるのは筋肉とミトコンドリアです。
脂肪は「燃え場所」がないと悪者になる
問題は、燃やされない脂肪」が増えること。筋肉が少ない、筋肉を使わない、結果エネルギーを使わないと、血中の脂肪酸が増え、異所性脂肪として臓器に沈着していきます。
筋肉、ミトコンドリアは“脂肪を燃やす炉”
ところが現代人はデスクワーク・車移動・長時間の座位などで筋肉のエネルギー消費力が低下しています。筋肉中にはエネルギー工場「ミトコンドリア」が無数にあります。ここで脂肪酸や糖が酸素と反応して燃焼し、ATP(エネルギー)を生み出します。ミトコンドリアが多いほど、脂肪を蓄える脂肪から使える脂肪へと再教育して、効率よく燃えるようになります。
燃やす力を取り戻す3つの方法
筋肉を動かす(筋トレ+有酸素運動)
筋収縮が起きるとAMPKという酵素が活性化し、ミトコンドリアの新生(再生)が促されます。
間食を減らす
空腹時に働く「オートファジー」機構が古いミトコンドリアを掃除して代謝効率を上げます。
眠る
ミトコンドリアは睡眠中にDNA修復・再生を行います。睡眠不足は脂肪燃焼を止めてしまいます。
脂肪を悪者にしない生き方
内臓脂肪も異所性脂肪も、筋肉とミトコンドリアが動き出せば行き場を失います。
動かない体の中で滞留すれば病気になり、動く体の中で“燃えれば健康を守る味方になります。
燃やせる筋肉と睡眠があれば、脂肪はあなたの敵ではなく生き抜くための必要エネルギー源です。