院長コラム

健診謎とき 拾い上げ脂肪肝と二次検診の課題

健康診断でALTが少し高め、超音波で脂肪肝が指摘された。二次検査を受けてくださいと言われて実際に受診に至る方はどれくらいいるのでしょうか。

がん検診ですら半分しか受けない

日本ではがん検診(二次検診)でも、実際に精密検査まで受診する人は50%前後にとどまっています。
「症状がないから大丈夫」「忙しくて受診できない」といった理由で受診が先延ばしになるケースが多いのです。

脂肪肝はより「見つけっぱなし」になりがち

協会けんぽの厳しいALT基準(男性24・女性18)では脂肪肝が健診者の3〜4割に見つかると言われます。
しかし、二次検診や専門医受診に進む率はがん検診より更に少ない印象です。

なぜ受診率が低いのか

  • 自覚症状がない
  • 太っているから、今年もまたとあきらめ
  • 自己責任論

健診異常は指摘された後の自発的に受診行動がともなわないと、拾い上げた意味がありません。
健診を「見つけて終わり」にせず、受診・治療につなげる仕組みを社会全体で考えることが次の課題です。