院長コラム

中高年世代の筋肉メシ サルコペニア予防

若い世代で筋トレがはやっていますね。
筋トレをされている方は食事にも気を付けている方が多いです。

中高年になると、筋肉の衰えを自覚されている方も多いと思います。

・サルコペニア
・ロコモティブシンドローム(ロコモ)
・フレイル
という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

なんとなく意味が似通った言葉ですが、正確にいうと微妙に違います。
サルコペニアは全身の筋肉量が低下すること、ロコモは筋力低下に伴い、歩くこと(移動能力)が低下すること、フレイルは身体能力の低下、認知機能の低下、社会とのつながりの減少により心身機能が低下することを意味しします。
つまりサルコペニア、ロコモ、フレイルは病気ではないですが、健康体でない、サルコペニア、ロコモ、フレイルの順番に老化が近づいていることを意味します。

筋肉量の低下は運動能力も低下させるため、老化を加速させること医学的にも言われています。

フレイルにならないためには、対策(予防)が重要です。
筋肉量を維持するためには、まず運動をイメージしがちですが、食事も実は重要です。

動物実験で、肥満のネズミに高たんぱく高脂肪食を与えて筋肉量がどうなるかを実験したデーターがあります。
高たんぱく、高脂肪食のみでは体重は増加しているにも関わらず、筋肉量は減少していました。
一方で食事に食物繊維を追加すると筋肉量が維持されていました。
つまり高たんぱく食のみでは筋肉量を維持することはできないのです。

中高年の筋肉メシは高たんぱく質(肉、魚、豆類)、食物繊維が必要です。

筋力を維持向上させたいのであれば、食事管理も重要。
ぜひ若々しい健康長寿を目指しましょう!