院長コラム
最近、昼間の眠気、集中力の低下ありませんか?
睡眠中にいびき、呼吸が止まってると家族に言われて相談にいらっしゃる方がおられます。
そういう方の中に、無呼吸や低呼吸をくりかえすことで眠りが浅くなり、日中の眠気など種々の症状を呈する睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気が隠れていることがあります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑う症状
- 日中の眠気
- いびきの指摘
- 疲労感や集中力の低下
- 運転中の居眠り
SASの有病率は報告にもよりますが、男性で5%前後、女性で2~3%前後といわれています。
SASは生活の質の低下だけでなく、健康に悪い理由は、将来的な高血圧、糖尿病、高脂血症発症の危険因子となっているからです。
実際に病気を発症した人を調べると、SASだったということは良くあります(心筋梗塞を起こした人の30%、脳卒中を起こした人の50%、高血圧の30~50%、糖尿病の30%にSASを合併しているといわれています)
SASの人は健常人に比して、脳血管障害(脳出血、脳梗塞)リスクが10倍、高血圧リスクが3倍、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)リスクが6倍と考えられています。
なにより、SASによる運転の事故リスクが7倍という点も見逃せません。
気になる方は一度検査を受けてみましょう。
受診する時間がないという忙しい方のために当院では自宅配送サービスのある検査法で検査が実施できます。一度ぜひご相談ください。