「タウリン」について |【苦しくない・痛みの少ない大腸カメラなら】福岡天神駅徒歩5分/駅直結 内科 胃腸内科「麻生クリニック」

院長コラム

「タウリン」について

先日の「エナジードリンク」の回で話題になった「タウリン」について

最近、タウリンには浸透圧作用以外に「アンチエージング」作用があることがわかってきました。
動物実験では、タウリンを補充した群では骨密度の増加、肝機能の改善、加齢に伴う運動機能の低下の改善、寿命が12%程度延長したと報告されています(Adv Exp Med biol 2015)

更にオトクな、抗肥満作用(脂肪細胞の分化、炎症抑制、食欲抑制)も報告されています。

タウリン不足の状態では、肥満細胞でのタウリン合成が減少して、細胞内エネルギー産生工場であるミトコンドリアの機能が低下するため、脂肪燃焼が抑制されてしまします。その結果、肥満となり更に脂肪燃焼が抑制されてるという悪循環に陥ります。

実際、ヒトの体でも尿中のタウリン濃度が低い人(タウリン不足のヒト)は、BMI(肥満の指数)、血圧、コレステロール値が高いことが報告されています。

タウリンは皮膚表面にも多く存在しています。
加齢とともに紫外線ダメージがしわにつながる事は過去のコラムで述べた通りですが、動物実験で、タウリンを補充するとしわが減ったと報告されています。
加齢とともに体内でのタウリン合成は減っていくことが考えられていますので、普段からタウリン不足にならないように、前回おすすめした魚介食の中でも以下の食材を積極的に取り入れてみるといいかもしれません。

・貝類
・タコ
・イカ

タウリンを十分にとって、太りにくい、肌つやの良い、大人男子、大人女子を目指しましょう。