院長コラム

夏コラム 夏の汗かき ― 汗は体のエアコンです

急に熱くなって、猛暑ギアが飛ぶようにうれているそうです。
私は昔から汗かきで、着替えやタオルがかかせず、夏はあんまり得意ではありませんでした。思春期を終えて、成人したら体質改善するかなとおもっていましたが、未だに汗かきです。汗をかくので結果飲料水が書かせません。

今日も朝起きて診療が始まるまでに2L近く水やお茶を飲みました。
徒歩10分歩くだけで汗だくになり、クリニックについても着替えが必要なぐらいなんです。

一体、飲んだ水はどこへ行っているのでしょうか?。
答えは、ほとんどが「汗」になっています。

人間は深部体温を約37℃に保つ恒温動物です。
少し歩くだけでも筋肉では熱が産生され、内臓でも絶えず代謝熱が作られています。
この熱を逃がさなければ体温は上昇し、熱中症へ向かいます。
その最大の放熱機構が発汗です。

汗そのものが体を冷やしているわけではありません。
皮膚表面の汗が蒸発するときに大量の熱(気化熱)を奪うことで、深部体温を効率よく下げています。
つまり汗は、体に備わった高性能なエアコンなのです。

大量に汗をかくと、脳から抗利尿ホルモン(バソプレシン)が分泌され、腎臓は尿を減らして水分を体内に保持します。飲んでも飲んでも尿は少なくなるのは、このホルモンのおかげです。
熱い日は尿に水分を捨てるより、気化熱を利用して汗として水分を失わわせた方が、体温を一定に保つことができます。汗っかきの方は「水分が体に残らない」のではなく、「尿ではなく汗へ優先的に振り分けられている」と考えると理解しやすいでしょう。