院長コラム
夏コラム 健康にいい炭酸水、ただし逆流性食道炎の方は注意が必要
イタリアやスペインなど地中海沿岸では、食事とともに炭酸水を飲む文化が古くから根付いています。日本でもここ10年で炭酸水は普通にコンビニ、スーパーで買うこともできますし、家で作れるようにもなりかなり身近な存在になりました。実は炭酸水には医学的にも興味深い作用が数多く報告されています。喉のかわく季節に、シュワシュワの炭酸水はとても美味しいですよね
食前の炭酸水は「食べ過ぎ」を防ぐ
炭酸ガスは胃を適度に膨らませ、満腹中枢を刺激します。そのため、食前にコップ1杯(200〜300mL)の炭酸水を飲むことで、食事量を自然に減らし、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
消化を助ける「泡」
ヨーロッパで炭酸水が食事とともに飲まれてきた理由は、満腹感だけではありません。炭酸の刺激は胃の働きを活性化し、胃の血流や運動を促すことで、食後の消化を助ける可能性があります。脂質を多く含む料理が多い地中海地域では、炭酸水が食文化の一部として定着した背景には、このような作用も関係していると考えられています。
血糖値にもメリット?
炭酸水そのものが血糖値を下げるわけではありませんが食前に炭酸水を飲いて食べる量が減れば、摂取カロリーを抑えられるだけでなく、結果として血糖値の急上昇、インスリン過剰分泌を抑えることができて、太りにくい身体を手にいれることができます。
逆流性食道炎(GERD)は注意
一逆流性食道炎(GERD)の方では炭酸ガスは胃を膨らませ、一過性下部食道括約筋弛緩(TLESR)を誘発しやすくなります。その結果、胃内のものが逆流して胸やけ、呑酸、ゲップが悪化する方もいます。また、お腹が張りやすい過敏性腸症候群(IBS)の方でも、症状が強くなることがあります。
健康に良い飲み物ですが、病状によっては注意が必要です。