院長コラム
大腸カメラは本当に命を救うのか?~23年間追跡した最新研究から分かったこと
「便潜血が陰性だから大丈夫」「症状がないからまだ受けなくていい」日本人の方でそう考えている方は少なくありません。しかし最新の医学研究では、一度の大腸内視鏡検査が20年以上先の大腸がん発症や死亡リスクまで減らす可能性が示されました。
医学雑誌『Annals of Internal Medicine』2025年に報告されたノルウェーの大規模研究です。働き盛りの50~64歳の約10万人を23年間追跡しました。その結果、大腸内視鏡検査を受けた人は、大腸がんになるリスクが男性で約30%、女性でも約10%低下しました。さらに男性では、大腸がんによる死亡リスクも約35%低下していました。
なぜ大腸内視鏡検査(大腸カメラ)はここまで効果があるのでしょうか?。
それは、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)はがんを見つける検査だけではなく、がんになる前のポリープをその場で切除できる検査方法だからです。
便潜血検査は出血している病変を見つける検査ですが、出血していないポリープは見逃されることがあります。
一方、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)では小さな前がん病変の段階で発見・切除できるため、大腸がんそのものを予防できることが最大の特徴です。
もちろん、1回受ければ一生安心というわけではありません。
ポリープの有無、体質、家族歴などによって適切な検査間隔は異なります。
一番大切な考え方は、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は症状が出てから受ける検査ではなく、症状が出る前に予防する検査であるという事実です。
日本では大腸がんは男女ともに非常に多いがんですが、早期に発見できれば治癒率は非常に高く、さらにポリープの段階で切除できれば、がんそのものを防ぐことも可能です。
50歳を迎えた方、便潜血陽性を指摘された方、ご家族に大腸がんの方がいる方は、一度大腸内視鏡検査について相談してみてはいかがでしょうか?
当院では、専門医による大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が可能です。
未来の自分を守る一番確実な方法の一つが、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。