院長コラム
ヘルスケアアプリ、毎日何歩歩いていますか?
iphoneをお持ちの方も多いと思います。
「ヘルスケア」アプリには、たくさんの健康データが保存されています。
中でも「アクティビティ」はウォーキングやランニングの距離や歩数、上った階数などのデータが記録されており、「ヘルスケア」アプリの中でも最も利用するカテゴリの1つです。
私自身、患者さんに問診するので、自分の歩数を毎日確認しています。
ちなみに昨年度は9000歩後半、今年は上半期で10000歩ちょっとです。
意識的に歩くようにはしています。
では何歩ぐらい歩けば健康なのでしょうか?
死亡や心血管疾患発症のリスクを低下させる1日の歩数については複数の報告がありますが、健康寿命を延長するための目標歩数はいままで明らかになっていませんでした。京都府立医科大学より、国民生活基礎調査、国民健康・栄養調査のデータを基に1日の歩数と健康状態および健康寿命との関連を検討した報告が、BMJ Health Care Inform2024に報告されました。
成人4,957例(年齢中央値60歳、女性52.3%)を対象にデーター解析した結果、健康寿命延伸には1日9,000歩、自覚症状の改善を伴う健康状態の改善には1万1,000歩の歩行が勧められると報告されました。健康増進のためには多く歩くことが重要だが、一定値を超えるとそれ以上の効果は期待できない点など面白い報告でした。
歩きすぎが悪いとは言いませんが、働くヒトは時間がありません。
特にタイパを気にする世代にとっては10000歩というのがひとつの目安になるかと思います。