院長コラム
昼間の眠気とパワーナップ
家にいる若者がやたら眠たいといいます。
学生時代、朝でも昼でも夕方でも通学中や授業中にやたらに眠かった時代があります。
大人でも14時頃、ちょうどお昼のおやつの時間、眠たいって思う時間ありませんか?。
この時間帯をアフタヌーンデップといいます。
人間は昼食をとっても、とらなくても、サーカディアンリズムで人間は14時頃に自然に眠くなるように作られています。
昼食後の眠気、みなさんはどのように対処していますか?
そのような時、ガムをかんだり、何か食べたり、コーヒーなどのカフェインを飲んで眠気をしのいでいませんか?
動物実験で、固形と粉末の食事を与えたマウスでは、噛まずに食べられる粉末の餌を食べたマウスが昼夜のリズムがくずれ、日中の活動が低下していたと報告されています。噛むことは覚醒と覚醒のリズムにつながります。またカフェインを取るとアデノシン(眠くなる物質)が阻害され、覚醒物質であるヒスタミンが放出されるため、脳が覚醒しやすくなります。
健康カフェイン量が過剰にならないように配慮が必要です(WHO推奨成人1日400㎎まで、カップのコーヒーなら1日3-4杯)。またカフェインの半減期は4時間なので夕方以降のカフェインはおすすめできません。
それでも眠たい場合は、パワーナップです。
「パワーナップ」とは米国の社会心理学者ジェームス・マースによって名付けられた短時間の仮眠を指す言葉で、「power-up」と昼寝やうたたねを意味する「nap」をつなげた造語です。
仮眠の目安は15ー20分程度がよいとされています。30分以上の深い睡眠に入ってしまうと頭の電源がオフになってしまい、目が覚めてからも脳が働き出すまでに時間がかかるため、すぐに仕事に取りかかれなくなりますので注意が必要です。
昔からラテン系の国にいくとシエスタという習慣が定着していて、お昼にお店が空いていないなんてこともありました。ラテンっぽいとおもっていたお昼の仮眠「パワーナップ」文化、日本でも取り入れる企業が増えています。
動物実験では12時間ごとに2時間の仮眠をとると覚醒後のパフォーマンスが向上することが証明されています。一般的に2時間仮眠をとるのは不可能だと思いますが、状況が許せば、昼食後に20分程度の仮眠をとってみるのはいかがでしょうか?
きっと午後のパフォーマンスが上がりますよ!