院長コラム
夏バテ?口唇ヘルペス
急に雨が続いたり、翌日はカンカン照りだったりと天気が一定しません。まだ梅雨真っ只中で、夏が来る前にバテそうですね。
ヘルペスとは、ヘルペスウイルスが原因で起こる感染症で、小さな水泡(水ぶくれ)、赤み、痛みなどの症状を伴うのが特徴です。
ヒトに感染するヘルペスウイルスは「単純ヘルペスウイルス(HSV)」と「水痘・帯状疱疹ウイルス」(VZV)」の2種類があります。
口唇ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス」というウイルスへの感染によって起こる病気です。
症状は、唇や唇周囲にできる水ぶくれ(水疱)、ただれたりするようなこともあります。
水疱ができる前に、かゆみやチクチクとした違和感を伴うこともあります。
水ぶくれやただれは、やがてかさぶたとなり、1~3週間程度かけて安定していきます。
感染ルートは、発疹部位に直接触れる、ウイルスが付着したタオル、食器などを介した接触感染です。
唇の粘膜にウイルスが接触することで感染して体内に侵入して神経節と呼ばれる部分にとどまり続けます。免疫力や抵抗力が備わって際はウイルスが活性化することはほとんどありませんが、ストレスや睡眠不足などで体力が落ちると発症・再発することがあります。
自分が口唇ヘルペスかなとおもったら、セルフチェックできるサイトhttps://www.maruho.co.jp/kanja/herpes/labial-herpes/selfcheck/があります。
過労、ストレス、日焼け、風邪など身体に負担がかかった際に、体力や免疫力が下がったときに再発しやすい病気です。
一度感染したウイルスを体から追い出すことはできませんが、再発しにくい体づくりを心がけることは可能です。日頃からバランスのよい食事や、規則正しい生活を意識しましょう。十分な休養やリフレッシュの時間を確保し、ストレスを溜め込まないような工夫が重要です。