院長コラム

口臭が気になります(中年以降のドライマウス)

年齢とともに一般的に唾液の分泌量が減少するは良く知られています。大半は唾液腺の萎縮(加齢減少)や咀嚼回数の減少などが原因です。

唾液は唾液腺という外分泌腺(がいぶんぴせん)から分泌されます。
外分泌腺はリラックスした状態で働く副交感神経によって刺激されて分泌されます。
ストレスが続くと交感神経が優位となり、外分泌腺の機能がうまく働かずにドライマウスを引き起こす場合もあります。

外分泌腺は女性ホルモンのエストロゲンによって刺激されて唾液分泌が促進されます。
更年期の女性の場合、エストロゲンの減少に伴い、唾液の分泌量の減少してドライマウスになる場合があります。
その他、薬の副作用などが原因となることもあります。

減少量があまりにも多いと、口の中の粘つき、舌の痛み、声のかすれ、食べ物をうまく飲み込めないといった症状がでて生活に支障がでる場合があります。

唾液分泌減少型のドライマウスは口だけでなく目、鼻、肌、腟などの乾燥を伴いやすいのが特徴です。中には、免疫の異常により外分泌腺を攻撃・破壊してしまう「シェーグレン症候群」という病気が隠れている場合があります。

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