便秘 お薬やめられますか? |【苦しくない・痛みの少ない大腸カメラなら】福岡天神駅徒歩5分/駅直結 内科 胃腸内科「麻生クリニック」

院長コラム

便秘 お薬やめられますか?

「便秘薬いつやめたらいいですか?」とよく患者さんに尋ねられます。
原則いつでもやめられますが、実際にはやめられない方の方が多いです。

疫学調査でも年齢とともに便秘になりやすくなり、特に75歳をすぎると急激に増加します。

筋肉の衰えによる排出能の低下、大腸の運動の低下、食事量や水分摂取量の減少、などが便秘の原因となります。さらに、糖尿病、神経疾患、精神疾患、甲状腺機能低下などの病気(症候性便秘)や薬(薬剤性便秘)が便秘の原因となります。

便秘をきたす薬としては、糖尿病、神経疾患や、精神疾患の治療薬に加え、抗ヒスタミン薬、抗コリン薬、利尿薬、オピオイドなどがあります。さらに、鉄剤やカルシウムを含むサプリメントも便秘の原因となります。

同時に生活習慣の見直しとして、食物繊維や水分を十分にとったり、適度な運動、ストレスを避けてリラックスすることが重要と考えます。

便秘薬をやめられるか、その判断は、患者さんの薬が余ってくるかにかかっています。
食事、運動習慣の見直しによりお薬が前ほど必要でなくなった時に、個人に応じた適切な用量調整や飲み方の指導が重要になってきます。これらの調整は専門医でないとできないと思います。

便秘でお困りで、ずっと同じ薬をのんできたけどなんだか調子がいまいち、薬が効きすぎてお腹が痛い、下痢がつづくので薬を辞めたり、再開したり繰り返しているという方。
ぜひ一度ご相談ください。