大腸カメラ

診療内容

肛門からスコープを挿入し大腸の観察を行います。大腸カメラも静脈麻酔(希望者のみ)で楽にうけることができます。

こんなお悩みがあったら
大腸カメラを

  • ①健康診断で所見あり

    健康診断を受けて、大腸の異常(要精査)を指摘されている。

  • ②内視鏡検査を受けたことがない

    大腸がんの発生率が高まる40歳以上ですが、これまで一度も内視鏡検査を受けたことがないという方には、一度検査を受けてみることをおすすめします。

  • ③家族に大腸癌の方がいる

    特にに若年(50歳未満)で発症されたご家族がおられる場合は要注意です。また大腸がんでなくても、子宮がん(体がん)、小腸がん、腎盂尿管がんがおられる場合も要注意です。

  • ④虚弱体質だとおもっている

    腸が弱いのを体質のせいにしていませんか?腸が弱いのは難病(潰瘍性大腸炎、クローン病)が原因かもしれません。内視鏡検査で粘膜の状態を確認して、顕微鏡検査を行えば正確な診断が可能です。

  • ⑤長期でお腹の調子が悪い

    食後の早期飽満感(食事開始後すぐにお腹がいっぱいに感じられ、それ以上は食べられなくなる)、腹部膨満感、便秘と下痢を繰り返すなどの症状がある場合は一度内視鏡検査をおすすめします。

予約から検査までの流れ

  • 電話の写真

    WEB・電話予約

    検査のご予約をWEBもしくはお電話にてお願いいたします。検査前に診察を受けて頂き、検査の内容や下剤の服用などについてご説明します。鎮静剤(眠くなる注射)を希望される方は、予約時にお申し出ください。

    WEB予約はこちら
  • 検査後の写真

    事前受診

    検査前日までの食事を含めた事前説明をさせて頂きます。検査前日の夕食は消化の良いものを食べてください。夜21時以降は食べないでください。 水や透明に近い水分の摂取は可能です。 就寝前に下剤を服用していただきます。

  • 麻生クリニックの写真

    来院・検査準備

    クリニック到着後に排便の状況(ご自宅にて撮影)を確認します。スタッフにより排便状況が検査可能と判断された場合、検査着に着替えていただきます。鎮静剤を用いた場合は検査終了後は 1時間程度お休みいただきます。

  • 検査中の写真

    検査

    腸の動きを止める注射をして検査を開始します。検査時間は通5分から30分程度です。大腸ポリープを認めた場合、状況に応じて切除します。ポリープを切除した場合、1週間はアルコール摂取、負荷の強い運動、重労働、旅行等を控えていただきます。

  • 検査後の写真

    検査後

    検査終了後は、15〜60分程度お休みいただき、医師より結果の説明を行います。

検査にかかる時間について

終日(腸管洗浄→昼前後に来院→検査終了後)
検査に要する時間10分程度です(ポリープの切除を行う際には長くなります)
麻酔による検査の場合は、終了後1時間ほど安静にしていただく必要があります。

注意事項

鎮静剤(麻酔)の使用について

鎮静剤(静脈麻酔)を希望される場合、当日自家用車、バイク、自転車の運転ができません。公共交通でご来院をお願いします。

絶食について

検査前日は制限された食事、もしくは検査食を20時までにお召しあがりください。21時以降は絶食(水、お茶などは飲水可)でご来院ください。

飲水について

検査当日朝、水、お茶は可能です。
腸管洗浄液の服用を開始したら、飲水はお控えてください(洗浄液がうすまり、適切な洗浄が行えなくなる可能性があります)。

内服について

血液をサラサラにする薬は事前に服薬を中止するかスタッフより説明があります。
(指定された薬剤以外は)内服せずに来院ください。

費用目安について

7000〜25000円
※検査ならびに日帰りポリープ切除の金額です。切除された部位や個数により費用が異なります。初再診料・薬代・その他の検査代(採血等)などは含まれません。

大腸カメラのすすめ

大腸がんの発生には、食事、運動などの生活習慣、年齢が関係しているといわれています。 40歳以上の方は毎年の大腸がん検診(便潜血検査)が重要です。ただ、 大腸がんの家族歴がある、最近急に便の調子がおかしい方は医療機関に受診して、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けてみることをお勧めします。

該当する項目の多い人は、大腸がんのリスクが高い方です。
ぜひ大腸カメラを一度うけていただくことをおすすめします。

【チェックリスト】

  • お酒をよく飲む
  • 便に血が混じる
  • 運動不足である
  • 下痢と便秘を繰り返している
  • 肥満気味である
  • 原因不明の腹痛、 体重減少がある
  • 加工肉 赤身肉をよく食べる
  • 血縁者に大腸がんの既往歴がある
  • 野菜や果物をあまり食べない
  • 50歳以上である
  • たばこを吸う

※チェックリストは、 あなたの健康上のリスクについて個別に判定するものではありません。

大腸カメラについてのよくある質問

検査は痛くないですか?苦しくないですか?

技術の進歩により、 昔に比べて苦痛はかなり軽減されています。 さらに経験の豊富な医師が実施することで、ほとんど痛みを感じないで 済むことも多いです。お腹の手術後(大腸に癒着がある場合等)、極端に痩せられている場合、便秘症状が強い場合などは状況によっては検査に時間がかかり、結果として痛みを感じる場合がありますので、不安な方は事前の受診の際に麻酔(鎮静剤:ねむくなる薬、鎮痛剤:痛みをやわらげる薬)の使用等について事前に相談しておくと良いです。

検査が恥ずかしいです。何か工夫がありますか?

肛門の部分に切り込みの入った専用の紙パンツが用意されていますので、 お尻を出すことなく検査が受けられます。また検査室は仕切られた場所のため、他の患者さんに見られることはありません。

検査にはどのくらい時間がかかりますか?

前処置(大腸内を観察するために腸を洗浄すること)にかかる時間はひとそれぞれです。病院内で大腸カメラ前処置を行う場合は滞在時間が長くなることがあります。また麻酔を希望された場合は、検査後目が覚めるまでの時間も人それぞれです。通常検査であれば、内視鏡を入れ始めてから検査そのものは10ー20分程度で終了します。ただし、内視鏡を慎重に挿入する必要がある場合、 詳しい検査が必要な場合(組織検査や培養検査が必要な場合)、ポリープ切除する場合などは所要時間は変動します。

検査前に事前準備は必要ですか?

検査を行うためには、事前に大腸の中をきれいにしておく必要があります。このため検査3日前から食事制限(消化の良いもの、繊維質の少ないもの)、検査前日の夕食は早めにすませて、検査終了まで絶食します。検査当日は腸管洗浄剤(2リットル)を服用します。 食事制限の内容や腸管洗浄剤の飲み方、 当日来院時間などは受診時にスタッフよりご説明させていただきます。

生理中に大腸カメラを受けられますか?

生理中でも検査は可能です。 ただし、ご不安やご不明な点等があれば事前受診の際に看護スタッフまでご相談ください。

妊娠中・授乳中でも大腸カメラを受けられますか?

妊娠中または妊娠の可能性のある方で、どうしても検査が必要な方は、麻酔などの注射薬を使用せず、 腹部を圧迫せず、腸を伸ばさない 挿入であれば理論的には可能です。
ただ可能であれば検査を控えた方が良いでしょう。授乳中は検査は可能ですが、検査中に使用する薬剤の一部制限や検査後の授乳開始時間の調整が必要になります。ご不安やご不明な点等があれば事前受診の際に看護スタッフまでご相談ください。

大腸がん検診 便潜血検査 「陰性(ー)、陽性(++もしくは+-)」は何を表しているでしょうか?

便潜血陽性(++もしくは+-)は大腸からの出血を表しています。陽性なら何らかの出血(出血源)があることを意味しています。出血の原因まではわかりませんので、精密検査として大腸カメラを実施して、大腸がんや大腸ポリープがないか確認します。ただし早期がんからの出血は頻度が少ないため、 便潜血検査が陰性だったとしても大腸がんが隠れている場合もあります。
便潜血検査が「陰性」だった人も、次回の検診までに以下のようなことがあった際には受診して医師に相談するようにしましょう。
●便に血が混じる、便の表面に血液が付着することがある
●原因不明の下痢・便秘・腹痛を繰り返している
●ご家族に大腸がんと診断された方がいる

便潜血検査と大腸カメラ(大腸内視鏡検査)はどう違うですか?また大腸内視鏡検査でどのようなことが分かるでしょうか?

便潜血検査では、大腸からの出血があることがわかりますが、なぜ出血しているのか、それが重大な病気なのかまではわかりません。一方で大腸カメラでは、がんやポリープの有無、大腸粘膜からの出血や炎症の有無、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、感染性腸炎、虚血性大腸炎、憩室関連疾患)の有無などがわかります。検査中にポリープなどが見つかった場合、 大腸カメラであれば、内視鏡的にポリープ切除(治療)をすることも 可能です。 切除した組織を採取し、顕微鏡で調べて良性か悪性かを判断することもできます。

大腸がんが早期発見されて治療した場合、がんが治る確率はどのぐらいでしょうか?

ステージ0もしくは I (発見されて治療の結果)を 早期がんとすると、早期大腸がんの5年生存率は 90%以上となっています。 また大腸がんを早期に発見できれば、 多くの場合はからだの負担の少ない内視鏡治療(大腸カメラによる治療)で治癒が目指せます。早期大腸がんの多くは無症状であることが多いので、早期発見のためには症状がなくても定期的な大腸がん検診が不可欠です。 便潜血検査が陽性だった場合には、症状がなくても必ず大腸内視鏡検査を受けてください。 大腸カメラをすると、やがてがんになる「前がん病変」 を発見して、検査中に切除できます(日帰りポリープ切除)、40歳を越えたら一度は大腸内視鏡検査を受けてみることをお勧めします。