院長コラム
夏の痛風、清涼飲料水による尿酸値上昇
連日の猛暑、福岡はいつの間にか全国最高気温の称号が与えられるほど暑い土地になりました。ニュースでは熱中症予防のためこまめな水分接種が叫ばれています。
尿酸値が高い方が注意すべき飲み物はビールだけではありません。
注意すべきは、この季節に良かれと思って飲む清涼飲料水です。
尿酸値を上げる食べ物やアルコールはよく取り上げられていますが、実は「果糖類は尿酸値上げる」という事実はあまり知られていません。
清涼飲料水に多く含まれるフルクトースやショ糖などは、尿酸値を上昇させることが知られています。特に運動後に清涼飲料水を飲むと、通常より更に尿酸値が上がりやすいことも報告されています。
気温の高い夏は、清涼飲料水を大量に摂取する機会が増えます。
清涼飲料水を1日700ml以上飲むと、飲まない場合に比べて痛風発作が1.85倍増加するという報告もあり、ビールの次に痛風発作を起こしやすい原因となっています。
尿酸値が高い方は、果糖、砂糖などの甘味料の入った清涼飲料水や果物ジュースを控えて、ミネラルウオーター、緑茶、麦茶にしましょう。