院長コラム

検便検査のみでは大腸がんを発見できない?


大腸がんの罹患者数はここ40年で約7倍、女性の死因のNo1です。
多くの人がかかる可能性がある大腸がん、どうしたら致命的にならないようにするためにどうしたらよいのでしょうか?
大腸がんは罹患者数と比較して、死亡数はそれほど多いがんではありません

転移のないステージ0期、Ⅰ期(早期)で発見できれば5年生存率は約94%と極めて治せるがんと言えます。アメリカの保険データーベースの解析結果から、生存延長に最も貢献するのは健診であると結論づけられています。
ただ大腸がん検診はとてもハードルが高いです。
そこで多くの人が簡便に大腸がんが発見できるように、広く実施されているのが「便潜血検査」です。問題はこの検査がかならずしもすべての「大腸がん」を発見できているわけではない点です。
大腸がんの30-40%は便潜血検査が「陰性」と診断されています。
また進行大腸がんになった人の10-20%は便潜血検査が「陰性」であったと報告されています。
とくに「陥凹型がん」と呼ばれる進行しやすいタイプが特に検出が困難とされています。
ただ、もし今年の健診に引っかかったら、健診要精査(要治療)時は即当院へご相談ください。

【大腸カメラを受けた方がよい方】
・大腸がんの家族歴がある方
・過去にポリープ切除実施歴のある方
・便の調子やお腹の調子が悪い方
・腸の病気(特に潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患)
上記に該当される方は便潜血検査に加えて、定期的な大腸内視鏡検査をおすすめします。