院長コラム

帯状疱疹は水ぼうそうウイルスの逆襲

帯状疱疹の原因は5歳ごろまでにほとんどの人がかかる「水ぼうそう(水痘)」の水痘-帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因です。
水ぼうそう自体は1週間程度で収まりますが、体内からウイルスがなくなるわけではなく、長期にわたって潜み続けます。
年齢とともにストレス、疲労などによる免疫機能の低下時に隠れていた水痘-帯状疱疹ウイルス(VZV)がでてきて(再活性化)帯状疱疹として発症します。
宮崎県皮膚科医師が行った疫学調査(宮崎スタディ)では、帯状疱疹発症率は2009年からの10年間で、約1.38倍に増加しています。

原因は子供から大人への不顕性感染(知らないうちにウイルスをもらう事)の機会が減ってしまったことにより、免疫を強化する機会(ブースト)が減ったからと言われています。ブースターとは日常的にウイルスに触れることで免疫が活性化されて抗体が維持している状態を指します。核家族化、少子化、水ぼうそうワクチンの定期接種により、水ぼうそうの子供と大人が接触する機会が減ったため、ブースター効果を維持できにくくなっていることが原因として考えられています。

また近年では、原因はわかっていませんが新型コロナウイルスの感染やそのワクチン接種後に帯状疱疹に罹患する人が増えているということが分かっています。

新型コロナウイルスの流行により、新型コロナが帯状疱疹の発症リスクを高めているとの海外からの報告もあり、日本でも新型コロナ流行後以降、発症率の増加しているためその対策が急がれています。

前に述べた通り、帯状疱疹は早期発見、早期治療をしないと非常にやっかない病です。

対策は次に述べるワクチン接種です!