院長コラム

大腸がん健診 何歳から始めるべきですか?

患者さんや講演会などでもっとも尋ねられる質問の一つです。

身近な人大腸がんになると思い立つ方もおられるかもしれません。

科学的に根拠のある世界の論文をまとめた報告(9つの論文のレビュー)がなされましたので、皆様と共有します。

50歳未満の大腸がんの罹患率と死亡率が増加していることから、米国では50歳ではなく45歳からの検診開始を推奨されています。他国でもこれに追従して大腸がん検診の開始年齢を再検討されています。

2件の観察研究の報告では、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けた進行がんの検出率は、45~49歳と50~54歳では同程度であったと報告されています。台湾での検討では、若年者(40-49歳)を対象に便潜血による大腸がんスクリーニング検査を実施することで(50歳以上と比較して)大腸がんの発生率が22%減少、大腸がん死亡率は39%減少したと報告されています。
これらの報告をまとめると、検診開始年齢を45歳に引き下げることが費用対効果的にも、大腸がん早期発見にも優れていると結論付けられています。