院長コラム

その症状、食中毒?

BBQの季節ですね

コロナも開けて、みんなで集まるBBQは楽しいですよね。美味しい鶏肉や牛肉に誘われて、良く火が入る前に食べたくなりますよね。気温が上昇していく今の時期に増えてくるのが食中毒(感染性腸炎)です。

今週に入り、嘔吐・下痢・腹痛の患者様が急激に増えています。人から感染するウイルス性腸炎(ノロ、ロタ、アデノウイルス腸炎など)食べ物から感染する細菌性腸炎(病原性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ腸炎など)があります。

一般にウイルス性腸炎は嘔吐から始まり、下痢が多いですが、細菌性腸炎の場合は、嘔吐は少なく、発熱、下痢、腹痛をきたすことが多いです。細菌性腸炎は食べ物から感染するので、生肉を食べない、調理時に肉を切ったまな板・包丁は洗って使用する、肉は良く焼いて食べることで予防ができます。

鶏肉の70%はカンピロバクター菌が付着していると言われています。鳥を加工する際に腸にいる菌で肉が汚染されてしまうためといわれています。鳥刺、生レバー、ユッケなど、生肉は特にリスクが高いと言われています。バーベキューの機会が増える今の季節だからこそ、肉はよく焼いて食べましょう。